12.02.2010

SAS Jeep 1号車

それではSAS Jeepビネットの製作記です。

製作過程の画像をお見せしたかったのですが、製作中の写真はほとんど撮っていませんでした。ですから、いきなり塗装前の画像です。
How toではありませんので、とりあえずこんな感じで作ったというのを紹介出来ればと思います。
私個人の作品であると同時に自社製品を使用しているので、製作記&キットの説明になります。


ジープは3台ありますので1台づつ行きます。


■この車両はビッカース2連と単体で武装しています。ダッシュボード上にマウントされた銃架は天板を突き抜けシャーシーに固定されています。タミヤのキット、他社SAS改造用ガレージキットは天板上で固定する形を取っていますが、これでは銃の重さに耐えられません。弊社の改造キットはちゃんとシャーシーで銃架を固定する様にしてあります。
実際はその下のフレームに溶接しているかも・・・
ビッカーズは他キットのコピーではなく、(他のガレージキットのものはイタレリのコピー)図面を起こしてから原型を作っています。1/35には十分な情報量を盛り込めたと思います。




■ ボンネット、荷台には多くのジェリカンが積まれています。ラックの形状は数種類あり、これも現地改修でしょう。当時の写真から見られるものを作っています。ジェリカンは評価の高いタスカ社のものです。ジェリカン固定用のベルトは是非とも付けたいものです。薄いプラ板や鉛板が定番ですが、私はデューロパテを薄く延ばし、 乾燥後カットした物でベルトを作りました。デュロは乾燥後でも柔軟性あるので、めくれあがった状態やねじれを表現する事ができます。 バックルはキット付属のエッチングです。



■積荷は改造キット付属の弾薬箱やオイル缶、カップ、ストックから持ってきた木箱などをぎっしり積み込んでからエポキシパテで作ったシートを被せました。お陰で下の物はほとんど見えなくなりました。
ジェリカンにつり下げられたバッグ、水筒、ヘルメットのストラップは薄延ばしデューロパテで作っています。

■タイヤはジープパターンのものに加えて民間車用のタイヤ?を混ぜています。弊社キットではホィールとタイヤを別々にしていますので、ホィール無し状態が作れます。ドライヤーで暖めて少し柔らかくすれば、変形させることもできます。ロープで縛って取り付けているスペアタイヤには是非やってみて下さい。




■ドライバーと助手席の隊員は改造キットNo.1に入っているものを使っています。ただし、ドライバーはハンドルを握らせる様にパテで整形しました。助手席の隊員は顔の向きを変えたかったのでホーネットのものと交換しています。
石井啓之さんの原型は本当に素晴らしいです!


普通は車体とフィギュアを別々に塗装を済ませてから、接着すると思うのですが、私は座席とフィギュアに隙間が空いたり、浮いた感じにしたくなかったので塗装前に座席とフィギュアを接着して塗装し、車体に組み込みました。フィギュアは車内きちんと収めなくてはいけないのはもちろん、全てのフィギュアとの視点も合うように、十分に時間をかけて調整しました。この作品では一体感が一つのテーマでしたので、座り具合のみならず、ハンドルの握りなどにも注意しています。



 ■立っている将官は改造キットNo2に付属している物からボディを拝借し、エポキシパテでコートを作っています。厚みのある生地とシルエットの表現には苦労しました。
ジープとの一体感がでるように、車体に取り付けるバッグは将官の右脇腹と右腕に接着してあります。ジープにはバッグのストラップのみ付けてあります。両者の塗装を済ませた後、ベースにジープを固定してからフィギュアをジープとベースに接着、最後にストラップの長さを調整し接着。実に作業性の悪い方法ですが、車両とフィギュアとの一体感を出すためにやってみました。












次回は2号車の紹介です。^..^ 

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