4.27.2012

ミニ発売・・・GO!


インストの製本も終わり、キットの準備は完了しました。
予約分は今日から出荷です。

キットを手にした方々が楽しんで作ってくれたら嬉しいなあ。



キットと同時発売の専用カラーについて書いてみたいと思います。



このカラーはミニ実車用塗料です。
供給先であるガレージ・グレースの車達に使われてものと同じです。
当時のメーカー純正色を現在の安全基準に適合した原料で作っています。(イギリス製)
色合いはBMCカラーチャートによる配合で調色されています。

モーリスミニマイナー用には Cherry RedOld English WhiteClipper Blue
オースチンセブン用には Tartan RedFarina GreySpeedwell Blue

実際の車に使う塗料なので模型用とは多少異なりますが、いくつかの注意点を守れば問題無く使えます。
模型用塗料に比べると顔料の配合率が高く、発色、隠蔽力、耐久性、艶に優れています。車は野外で使われるんだから当然ですよね。


では、専用カラーについて、ガレージ・グレースから教えてもらった事と、実際に我々が使用した時の感想などを交えて書いてみます。


■下地について
サフェーサーは模型用よりラッカープライマーサフなど車両用塗料をお使い下さい。(カンペやロックペイント製など)ウレタン系もOKです。
模型用も使えなくは無いと思いますが、厚塗りはNG。十分な乾燥時間を取って下さい。(要テスト)
気泡や段差の処理等に使用するパテはポリパテ、板金パテ、瞬間接着剤をお勧めします。
ラッカーパテ使うなら、少量にとどめてください。(板金用を推奨)

■下塗りについて
サフェーサー同様、ウレタン系または実車用のラッカー塗料を推奨します。(ロックペイント製など)
あまり厚塗りをしないこと。
模型用ならガイアカラーなど顔料が多めの塗料が使えるかもしれません。(要テスト)
Mr.カラーやタミヤ、クレオス等のラッカースプレーはお勧めしません。
水性アクリル、エナメル系は不可です。
専用カラーの色によっては下色を入れなくても色が乗ります。

■専用カラーの使い方
この塗料は1コート用です。(下塗りを除く)
ウレタン系ですが、特に硬化剤は必要ありません。
希釈はラッカーシンナーがベスト。(Mr.カラーでも塗れます)

ウレタン系硬化剤を添加して使用することも可能ですが、あまり多く入れてしまうと縮みが発生する可能性があります。
使用するウレタン硬化剤にもよりますが、塗料10に対して硬化剤1くらいが妥当です。(多くても3くらい)
硬化後は研ぎ出しやコンパウンドでの磨きが出来ます。

顔料が沈殿しているので缶の中身をよくかき混ぜてから使用します。
撹拌が不十分な場合、正確な色合いが出ません。
吹きつけ塗装をして下さい。
あまり気温の低いときは乾燥が遅くなるので避けて下さい。

重ね塗りする場合は1回目が完全に乾き切ってしまわないうちに2回目を塗って下さい。
完全に乾いてから重ねると塗膜が縮みを起こす可能性があります。(2コートになってしまう為)
あまり厚塗りをしない方がよいでしょう。
我々のサンプル模型では薄めの2度塗りで済ませています。

■上塗り(クリアー塗装)について
ウレタン系のクリアーを推奨します。
一度に厚塗りをすると失敗する可能性があるので注意です。

*余談ですが・・・
実車は吹きっぱなしです。当時の車は今とは違いクリアコートをしていません。
模型でも1コートの方がこの塗料を活かせると思いますし、60年代の車の雰囲気が出るような気がします。


■最後に
使用するサフェーサーやクリアーの注意書きをよくお読みの上、専用カラーとの適合性を十分にテストしてから本番に臨みましょう。
注意する事が多い様に思えるかもしれませんが、専用カラーが強いので下地、上塗りとの相性に気をつけて下さいという事です。
実際に使ってみると特に難しくは無く、普通の模型の塗装となんら代わりはありませんでした。
色乗りが良いので厚ぼったい表面にはならず、とても塗りやすかったです。

私たちがサンプルモデルを作った時はとても気温が低く、しかも夜中でした。
条件としては最悪。当然、乾かない!
塗装後、1日おいてから組立した所、強く持つとなんとなく指紋が残りました。
「締め切りピンチ!」だったので組立を続けて、最後に目立つアラをコンパウンドがけして終わせてしまいました。
現在は完全に硬化してますが、悪条件で塗装したので完全硬化には1週間要しました。

皆さんはいつも心がけていると思いますが・・・
換気がちゃんと出来る場所で塗装してくださいね。(一応ウレタン系なので)
手袋、マスクの使用もお忘れなく。





皆さんはどの色のミニが好きですか?
塗料の状態で見たときはイメージが沸かない色もあったのですが、こうして全色塗って並べると、どの色もしっくりとして良いんですよ。
実際、予約を頂いているお客様の好みは偏りが無く、どの色も同じくらいの人気です。

ボクはモーリスのクリッパーブルーで作りますよ。^..^ 

お買い求めは弊社ウェブサイトまで、よろしくお願いします。

4.23.2012

こんなもの買いました

ミニの発売前にちょっと一息です。

普段あんまり模型を買わないんですが、急に欲しくなったりする時があります。
特に仕事が忙しい時に息抜きがてら、サイトをさまよっていると急に物欲が沸いてくるんです。ストレス解消法なのか?

どうせ作らないのはわかってるんです。
でも持ちたい、見てみたいって気持ちにさせるモノに巡り会うと、ジャンルや趣向にかかわらずポチッと。

まさに↓がそう!
Industria Mechanikaの1/35 The Hornethopter


Facebookで見かけて、メーカーサイトに行ったら、これが凄いのなんのって。
オーナーが色々なアーチストと組んでキットを出しているようで、3Dデーターから3Dプリンターで出力したものを原型にしているのです。実にハイテク!
アイテムがボク好みで、しかもセンスがすごく良くて。うーやられた〜
これからのガレージキットメーカーが向かっていく先なのかな。

ボクが買ったのはThe Hornethopterって言うハチのメカ。(宮崎メカっぽい)
昆虫や魚などがレトロフューチャーな感じでメカになったヤツに弱いんで即買い。

パッケージいいね〜
スリーブ状になったパッケージの内側にインストが刷られています。

インストはこれを切り開かないと見えません。
切ってしまうと箱より大きいので中に仕舞えませんし、スリーブ状態にも戻せません。ちょっと残念。

お菓子のパッケージの様なベロ差し込み方式になっていれば良かったかも。
でもカッコイイから許せる!


エッチングは大判でしかも綺麗!
透明フィルムで保護されてるのがナイス。

銘板のおまけ付きです。










で、キャストパーツはというと・・・
実はかなり期待してたので、見てちょっとテンション下がる。
キャストがいまいち原型の良さを引き出せていないんです。
ハイテク出力からキャスト作業(ローテク)に落とすときの劣化が大きい。
例えるとデジタルレコーディングした音源をラジカセで再生したような感じかな?
ゴム型がヘタっても使っているのか、モールドが死んでいる箇所あり。パーティングラインはもっと適切な場所があると思うし・・・。


最初の頃のショットは問題無いのかもしれないし、他のアイテムはもっと優れているのかもしれない。
でもボクが手に入れたモノはこんな感想です。

ガレージキットのレベルでは全然問題ない範囲だし、一昔前なら賞賛されたかもしれない。
修正はしても簡単なレベルだけど。

これだけ素晴らしいフォーマットでやってるんだから、もっと製品(キャスト)のレベルを上げないともったいないと思うのです。
ガレージキットメーカーの端くれとしてそう感じてしまいました。
アイテム+コンセプト+原型+製品クオリティ+パッケージ、どれもバランス良くできるのが理想です。

こうは言ってもアイテムとセンスの良さに脱帽です。
また買ってしまうんだろうな。



お次はこれ。
AIrfix 1/32 Austin Healey Sprite Mk1 & MGB
古〜いエアフィックスのプラモ。
カニ目君は最近お目にかからないし、MGBは塗料がセットになった入門者向けキットとしてリニューアルされています。
オークションで競ることなく2個1100円でゲットできました!

1/32ミニつながりで古のエアフィックスのプラモが欲しくなったのです。
あまり古いのと最近の車はパスして、60.70年代のものだけ集めてみよう。




中身は以前、他のキットを見たので分かっているけど、ちゃんと作るには大変。
ただ、エアフィックス1/32はプロポーションが良いと定評があるので素材としたら最高でしょう。
気合いを入れて作れば、応えてくれそう。
昔のプラモは箱絵がいいですね。
これだけで欲しくなります。


それにしてもカニ目は可愛いなあ。
いつかはSWASHでもキット化したいです。
これを出せばミジェットも出せるし(メンバー、Gullさんが昔乗ってた)

イギリス車専門のメーカーじゃないけど、ブサカワの英国車に惹かれてしまいます。
もちろんフランス、イギリス、ドイツも出すつもりですが、中心は英国車になりそうです。
資料も揃いやすいし、スペシャリストも近くにいますからね。

あと、ipad買っちゃいました!
仕事でマック使ってるし、iphoneも持ってたからipadには興味無かったのですが・・・。
思いのほか良いです!いや良過ぎ!
スクリーンの美しさにびっくり。
こりゃ、綺麗な画像やムービーを入れて使いたくなります。
とりあえずSWASHの製品の画像や資料を一杯入れてみました。

昨日は自転車レースをTVで観ながら、無料アプリで出場選手や、レースの進行状況などをチェックしてました。
なんかすごい時代になったもんだ。(おじいちゃんか!)^..^

4.21.2012

ミニ発売・・・カウントダウン3秒前

ミニの発売日が4月29日に決定しました。

なんとか4月中に出せそうです。

インストのデーターを無事入稿し、あとは印刷があがってくるのを待つばかりです。

ゴールが見えてきて、一安心。
いやいや、まだまだ油断は禁物。

データーに致命的なミスがあったら刷り直しってこともありますから。

ミニのインストはこれまでの製品以上に力が入っています。
表紙を入れて16ページ、フルカラーですよ!
閉じた状態がハガキのサイズです。

ではインストの中身をちらりと公開します。



まずはモーリス・ミニ・マイナーから





お次はオースチン・セブンです。



デザインは60年代の実車カタログの雰囲気にしました。
実にシンプルなデザインですが、当時の感じを出すにはフォントを英国系や60年代風で統一したり、言わなきゃ分からない様な小さな事を意識してます。

組立図とイラストはいつもの通りメンバーのフレーバー和田さんが描いています。
有名メーカーの箱絵やイラストを描いている人ですから、ガレージキットにしては贅沢ですよね。
パッケージやインストなど紙物を自分達の好きな様に作れるのが楽しいんだなこれが!

インストは当初8ページくらいを考えていましたが、極初期のミニは珍しいので
製作のガイドとなる資料(画像)を入れようと計画変更。

国内でちゃんとした初期モデルを探すのは大変なので、イギリスのThe 1959 Mini Registerというクラブに画像の提供を打診しました。
彼らは1959年のモデルに限定したクラブです。なんとマニアックな・・・!
サイトを観ると、発売からの2年間で変更された内容を詳しく載せていたり、オーナーのレストア模様、自慢の愛車の画像アルバムなどなど。
キットを作るにあたり、非常に参考になりました。

彼らは僕らのリクエストに、快く協力してくれました。
サイトにはない画像も提供してくれています。感謝、感謝です!

また、この企画を立ち上げた時から、ここまでずっと協力してくれたガレージグレースには心より感謝します。
ミニは歴史が長いだけあって、タイプの変遷がすごくて、とても僕らの頭だけでは理解できません。ミニに長い間携わってきた人達だけにしか分からない事を色々を教えてもらえたのは本当にありがたいです。
お陰で考証面、モデルのプロポーションは自信を持って世に送り出せます。

発売までカウントダウンが始まりました!

皆様よろしくお願いいたします。 ^..^

次回は専用カラーについて書いてみます。

4.02.2012

ミニ発売・・・カウントダウン8秒前

今月号のモデルカーズにまたまたミニを紹介していただきました。

キットの内容を的確に解説してもらえて嬉しいですね。
さすがモデルカーズさんです!

もう少し書きたかったのですが、
今夜は19:30から24:00まで自転車レースをTV観戦したので疲れました。

おやすみなさい ^..^