12.30.2012

今年もお世話になりました。

あと少しで今年も終わりですね。
皆さんはどんな年でしたか?

ボクの所属するSWASH DESIGNは設立10年目で初のカーモデルのキットを出しました。
1/32というスケールもありカーモデラーからの反響はまだまだですが、購入して下さった方や現物を見た人達からは評判が良いので第一弾としては上出来なのでしょう。
1/32のカーモデルの世界を広げる為にこれからも頑張って開発して行きます。

カーモデルでは主流ではないスケールの1/32を選んだのは僕等なりに目的があるからです。
それは車の情景模型を楽しんで欲しい(みたい)からです。

1/32は伝統的スケールなのですがキット数は少ないのが現状です。
LS(アリイ)の国産車のプラモデルはありますが、外国車はあまりありません。
古いエアフィックスには魅力的なアイテムがあるにですが、発売されたのは60年代なので
再版物を含めても入手困難なものばかり。
出来も時代なりのものです。
従って同一スケールでのコレクションを目的にする人にはあまり人気がないスケールなのでしょう。

それでも1/32を選んだのは多少サイズは違いますが1/35スケールとの融合が出来るからです。
1/35にはインジェクションやレジン製の多種多様な情景用素材が発売されています。
これらのストラクチャー、フィギュア、小物などを上手く組み合わせれば、ディオラマをあまり作った事のない人でもディオラマ製作が可能だという利点があります。
車以外にベース、背景、フィギュアを作るのは結構大変なので既製品の存在は心強いですね!



SWASHのミニは他のカーモデルとはユニークなキット構成だと言われることがあります。
普通ならドアやトランクは閉まっていて、エンジン入りのボンネットが開くキットが大半です。
うちのは真逆でエンジンレスでボンネットは閉めてしまいます。
その代わりに左右のドアとトランクは開きます。
インテリアはドアを開けた時を考え、ディテールは元よりシートやカーペットの質感に力を入れています。

全ては生活の道具である車を表現するに必要だと考えるからです。
人の乗り降りや荷物の積み下ろしは日常の行動では当たり前の事。
情景模型を作るにはこの当たり前なシーンを作れなくてはいけませんよね。

車種選択は煌びやかなスーパーカーや格好良いレーシングカーではありません。
大衆車や廉価なスポーツカー、そして商用車にスポットを当てます。
人との関わりが密接な車の模型にしたいというのがシリーズのコンセプトだからです。



こんな想いを形にしたくって1/32のディオラマを作りはじめました。


夏前から作り始めた最初のディオラマが今月発売の
model cars 201 2013年2月号に掲載されました。







「クルマのいる風景・英国編 Part1」

今後、「クルマのいる風景」というタイトルで不定期連載したいと思っています。

英国車を中心に欧米の車が登場するディオラマを構想中です。






現在、来月号掲載に向けて「英国編 Part2」を製作しています。
締め切りが年明けなので、正月気分を味わえそうもありませんが・・・


今年もあまり更新のないブログにお付き合い頂きましてありがとうございました。

それでは皆様よいお年を。



SWASH DESIGN
齋藤昌也 ^..^